保安基準・測定器について

車検対応・合法施工の基準を
実務で使える要点だけに整理

保安基準(要件)

準拠する測定器・測定条件

PT-500 測定器(直接測定法)

実務解説(検査・施工のポイント)

70% の判断と測定点

「透明」の実務解釈

機器差と“簡易機”の扱い

UN 規則との整合

測定器による透過率の違い

国土交通省告示「自動車技術総合機構審査事務規程(7-55, 8-55)」では、
運転者の視野に関係するガラスは 「透明であり、9-4項による測定で可視光線透過率70%以上」 が求められています。
ここで定められる測定条件は「白熱光(2856K)」「視感度V(λ)補正」「直角入射」「20×20mm以内の光束径」であり、PT-500等の準拠機がこれを満たします。

ガラスでの実測比較

下の画像は、同一ガラスを2種類の測定器で測定した例です。
左は TM2000(簡易測定器)、右は PT-500(保安基準準拠機) です。

TM2000(INSPECTOR II)とPT-500の透過率比較

数値差が生じる理由

フィルム単体でも同様の差が発生

下の例は、グロウローズ AR88(フィルム単体)を測定した比較です。
同一フィルムでも測定方式の違いにより約3〜4%の差が生じています。

グロウローズAR88 フィルム単体測定比較(TM2000とPT-500)

オーロラ系・ミラー系など、波長選択性をもつフィルムはLED光源の特定波長で透過率が高く表示されやすく、基準機では低く出る傾向があります。
つまり、フィルム単体でも測定原理の違いによる誤差が明確に存在します。

施工後の車検で「落ちる」理由

実務上の注意点

📘 まとめ:
TM2000はLED光源による簡易測定器で上振れ傾向。PT-500は白熱光+視感度補正による正式基準機。
フィルム単体でも誤差は3〜5%発生し、施工時に70%をギリギリで狙うと車検では不合格となる場合が多い。
したがって、施工店はTM2000計測で少なくとも73〜75%以上を確保することが望ましい。