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車検時の透過率測定器 TM2000JP の運用について|国土交通省確認済み

車検時の透過率測定器 TM2000JP の運用について|国土交通省確認済み
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📋 本記事はラビニール社の公式発表をもとに、当方が国土交通省(本省)へ直接確認した結果と合わせてお伝えする情報です。内容は両者で一致しております。

保安基準と協定規則の関係

車検における窓ガラスの可視光線透過率測定に関する保安基準は、国際的な協定規則(UN規則)を直訳したものです。

その中で光源の仕様について「白熱球+色温度」という表現が使われていますが、これを専門用語で正確に定義すると CIE標準光源 A(Standard Illuminant A) に該当します。

CIE標準光源Aとは

CIE標準光源Aとは、国際照明委員会(CIE)が定めた標準光源の規格で、色温度 約2856K の白熱電球の分光分布を基準としたものです。

重要なのは、光源が白熱球でなければならない という意味ではなく、「CIE標準光源Aと同等の分光特性を持つ光源」であれば規格に準拠しているという点です。

つまり、LEDであっても同スペックを再現できれば、保安基準・協定規則の要件を満たす測定器として認められます。
国土交通省(本省)への直接確認結果
当方が国土交通省本省に直接問い合わせた結果、上記の解釈と同一内容の回答をいただいています。

TM2000JP とは

TM2000JP は、このCIE標準光源Aの分光特性をLEDで再現した、日本の保安基準・協定規則に準拠した国内仕様の透過率測定器です。

ただし、ここで注意が必要な点があります。同型機として本国仕様(アメリカ規格)の TM2000 も存在します。この2つは外観が似ていますが仕様が異なります。

保安基準・協定規則の要件を満たすのは、国内仕様に改造された「TM2000JP」のみです。本国仕様のTM2000はこの限りではありません。
⚠️ 注意:TM2000 と TM2000JP は別物です
アメリカ本国仕様の「TM2000」と、日本国内仕様に改造した「TM2000JP」は異なります。国内の車検基準に準拠するのは TM2000JP のみです。

PTシリーズの時代は終わった?〜コスト面での変化〜

従来、車検場や整備工場で使用される透過率測定器といえば PTシリーズ(1台あたり約50万円) が主流でした。

しかし、TM2000JPの登場により状況が変わりました。5万円以下で入手できる測定器でも、保安基準・協定規則の要件を満たすことが可能になっています。

高額な投資が必要だったPTシリーズ一択の時代は終わり、コストを大幅に抑えた運用が実現できるようになりました。

重要な注意点:PTシリーズとTM2000JPの測定値の差異について

ここで必ず押さえておくべき重要な注意点があります。

PTシリーズとTM2000JPは、測定に使用するソース(光源)が異なるため、測定している波長が異なります。

この違いにより、同じフィルムやガラスに対しても測定結果の数値が異なる場合があります。特に特定の染料・特性を持つフィルムや、特殊な処理を施したガラスではその差が顕著になることがあります。
🔴 合否判定へのリスク
PTシリーズで合格ラインだった数値が、TM2000JPでは異なる値となり、合否が分かれるリスクがゼロとは言えません。

この波長差による数値の違いについて、国土交通省では「測定器の差異」として認めていません。車検時に使用した測定器から出た数値がそのまま結果となります。

まとめ

TM2000JPに関する要点を整理します。

  • 保安基準・協定規則の光源要件 = CIE標準光源A の再現であり、LED光源でも規格準拠は可能
  • TM2000JPは国内仕様に改造された機器であり、本国仕様のTM2000とは別物
  • 車検透過率測定において、5万円以下の測定器でも基準を満たせる時代になった
  • ただし、PTシリーズとの測定波長の違いによる数値差は存在する
  • 国土交通省は測定器の差異を理由として認めないため、実測値がそのまま合否の結果となる

フィルム施工業者・車検業者の方は、使用する測定器の特性を十分に理解したうえで運用されることを推奨します。
📌 参考・情報提供
本記事の内容はラビニール社の公式発表および当方が国土交通省本省へ直接確認した情報に基づいています。測定器の選定・運用については、各自で最新情報をご確認ください。